社会保険労務士川口正倫のブログ

都内の社会保険労務士事務所に勤務する社会保険労務士のブログ



一般財団法人労務行政研究所による「職場のハラスメント言動に関する調査」結果の概要

バナー
Kindle版 職場の出産・育児関係手続ガイドブック~令和の常識~
定価:800円で好評発売中!!


にほんブログ村
続き

一般財団法人労務行政研究所による「職場のハラスメント言動に関する調査」結果の概要

一般財団法人労務行政研究所から「職場のハラスメント言動に関する調査」の結果が公表されました。
職場のハラスメントについて「被害認識」「加害認識」の観点から調査が行われました。
これによると、周囲からの被害行為の認識は31.9%に対し、当人による加害行為の認識は22.2%にとどまるようです。
また、被害認識が最も高い年代は30代前半で41.5%。30代前半より若い層では被害認識・加害認識がともに高い一方で、45歳以降では当人の加害認識が低くなる傾向にあります。

なんとなく、普段から感じている被害認識と加害認識に近い結果ではないかと思われます。
45歳以降の方は、要注意ですね。

これは私の全くの個人的な見解ですが、関西等の口調のきつい地方出身の方は、そうでない地方で仕事をする際には、要注意です。
暮らしてきた環境の違いなので、加害認識を持ちにくいと思いますので。

それはさておき、下記に結果の概要を抜粋いたしました。
詳細はこちらのリンクをご参照ください。
https://www.rosei.or.jp/research/pdf/000079854.pdf


結果の概要

1. 予備調査より17項目のハラスメント言動を導出。特に見られる言動は「相手が嫌がるような皮肉や冗談を言う」「陰口を言ったり、悪い噂を広めたりする」で、これらは被害認識・加害認識ともに高い。

2. 職場におけるハラスメント言動の現状に関して、全項目平均で見ると、周囲からの被害行為の認識は31.9%となり、約3人に1人がハラスメントの被害を目の当たりにしている。

3. 当人がハラスメント言動を行っている認識は22.2%で約4~5人に1人という割合にとどまっている。

4. 年代別で見ると、被害認識が最も高い年代は30代前半で41.5%。

5. 30代前半より若い層では被害認識・加害認識がともに高い一方で、45歳以降では当人の加害認識が低くなる傾向。特に50代前半の層に関しては、周囲への認識は高いものの、当人がハラスメント言動を行ったという認識は小さく、そのギャップが大きい。

6. 当人と周囲のあいだにある認識上のギャップは、職種やチームの人数、企業規模などによって大きくなる場合もあり、こうしたギャップがハラスメントという問題をより深刻にしていると考えられる。

f:id:sr-memorandum:20210319201220p:plain