「年金復活プラン」の年間計画表作成エクセルシート公開について
「年金復活プラン」の年間計画表作成エクセルシートをGithub上に公開しましたので、ご自由にご活用ください。
なお、十分に注意して作成していますが、計算の間違い等があったとしても、作成者は一切の責任を負いませんので、検算等をしながら利用してください。
ダウンロード先
https://github.com/Mkawaguti/book_zaisyokunennkin
使い方はこちらのKindle本をご購入下さいと言いたいところですが、概要を説明します(笑)
1.シートの構成
Excelファイルは、次の3つのシートから構成されています。
①「最初に入力」
計画表の期間、社会保険料率や老齢厚生年金の比例報酬部分等を最初に入力するシートです。
②「年間計画表」
各月の役員報酬や標準報酬月額等及び役員賞与の支給月や支給額等を入力するシートです。
③「効果検証」
年間計画表による効果を表示するシートです。年間の社会保険料の削減や老齢厚生年金受給額等が表示されます。また、年間計画表の期間を暦年の1年とみなした所得税額や年末調整の還付・徴収額等も表示されます。
2.Excelファイルを利用する際の注意
① 役員賞与は年間1回のみの支給しか対応していません。
② 社会保険料率は「最初に入力」シートで入力した数値を用いて計算されます。
③ 源泉徴収税額表や所得税率等は2021年のものを用いています。
④ 健康保険の標準賞与の限度額は、1回当たり573万円で計算しており、年度単位で 役員賞与が2回以上ある場合は、社会保険料や源泉徴収額が正しく計算されません。
⑤ シートの保護とブックの保護を行っていますが、シートの保護にはパスワードを設定していません。④のように、本シートで正確に計算することができない場合は、必要に応じて関数を変更して利用してください。
⑥ 65歳未満の年間計画表が2022年4月以降にかかる場合は、法改正に対応した計算が行われます(自動的に65歳以上と同じ計算が行われます)。
⑦ 計算の間違い等があったとしても、作成者は一切の責任を負いませんので、検算をしながら利用してください。
3.使用方法
65歳以上のシートを例にして説明します。
ダウンロードの方法
Excelファイルは、こちらのURLからダウンロードできます。
https://github.com/Mkawaguti/book_zaisyokunennkin
65歳以上用と65歳未満用がありますので、必要な方をクリックしてダウンロードして利用してください。
「最初に入力」シート
「最初に入力」シートは図7.1のようになっています。ピンク色のセルが、利用者が入力する部分になります。
各項目は、次のようになっています。
① 計画表の期間
計画の開始年月:作成しようとする年間計画の最初の月を入力します。
計画の終了年月:年間計画の最後の年月が自動表示されます。
② 社会保険の保険料率
※65歳未満の場合は、介護保険料率の入力欄もあります。
健康保険保険料率:適用される健康保険の保険料率を入力します。
※事業主負担分も含む料率を入力します。
厚生年金保険保険料率:適用される健康保険の保険料率を入力します。
※事業主負担分も含む料率を入力します。
③ 厚生年金の額
※65歳未満の場合は、経過的加算と加給年金の入力欄はありません。
厚生年金比例報酬部分:老齢厚生年金の比例報酬部分を年額で入力します。
※基金代行部分がある場合は、その年額も加算して入力します。
経過的加算:経過的加算の年額を入力します。
※経過的加算の金額が不明な場合は、入力しなくも構いません(経過的加算が実際にあった場合は、計画は保守的な内容になります)
加給年金:加給年金の年額を入力します。
④ 前年の役員賞与の支給
※主に2年目以降の計画表の作成の際に利用します。
支給月:計画の開始年月から1年以内に役員賞与の支給がある場合に、その支給月を入力します。
※1年以内に2回以上の役員賞与がある場合には対応していません。
支給金額:計画の開始年月から1年以内に役員賞与の支給がある場合に、その支給額を入力します。
「年間計画」シート
「年間計画」シートの上部は、図7.2のようになっています。オレンジ色のセルが、利用者が入力する部分になります。
各月の役員報酬支給額と標準報酬月額及び扶養親族等の数を入力すれば、各月の社会保険料等や源泉所得税等が自動的に計算されます。
また、各月の老齢厚生年金受給額も自動計算されますが、役員賞与支給月以降はシート下部で役員賞与についての情報を入力しないと、正しい金額が計算されません。
「年間計画」シートの下部は図7.3のようになっています。毎月の役員報酬の入力内容は上部と同じです。
賞与については、支給月、支給額及び扶養親族等の数を入力するだけですが、賞与支給前月の情報を別途入力する必要があります。
利用者にはお手数をおかけするところですが、賞与の源泉所得税を自動計算するため、「賞与支給額の情報」の欄に、賞与支給月の前月の役員報酬、健康保険保険料、厚生年金保険料及び源泉徴収の額を入力してください。