社会保険労務士川口正倫のブログ

都内の社会保険労務士事務所に勤務する社会保険労務士のブログ



中小企業の賃金(令和3年版)公表されました

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中小企業の賃金(令和3年版)公表されました。

賃金制度を検討するとき、自社の賃金水準等を他社と遜色のないものとしたい場合には、同一業種や同一規模の企業の賃金水準等を参考にする必要があります。
しかし、大企業については、行政機関や民間研究機関等で各種の調査が実施され、調査結果が公表されていますが、企業数の大半を占める中小企業については、あまり参考となる資料がありません。

そんな中で参考となるのが、東京都が毎年行い公表している「中小企業の賃金事情」という調査です。従業員が10人~299人の都内中小企業を対象とし、「賃金」、「賞与」、「諸手当」、「初任給」、「モデル賃金」等については毎年、「退職金」と「労働時間」については交互に1年おきに調査されており、令和3年は「労働時間」についての調査が行われました。


記載例を抜粋します。このような調査結果が記載されていますので、詳細は次のリンクをご確認ください。
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/toukei/koyou/chingin/r3/index.html

平均賃金

令和3年7月の全常用労働者(役付者を含む。)の平均賃金は、所定時間内賃金が349,759円、所定時間外賃金が30,467円となり、合計で380,226円(平均年齢42.3歳、平均勤続年数10.6年)であった。
労働組合の有無別にみると、労働組合が「あり」と回答した企業は「なし」と回答した企業に比べ、所定時間内賃金で31,443円(9.1%)高くなっている。
また、企業規模別では所定時間内賃金、所定時間外賃金ともに規模が大きくなるにつれて高くなっている。令和2年の全常用労働者の年間給与支払額(所定時間外賃金、賞与等を含む。)の平均額は5,178,563円であった。

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全常用労働者の平均賃金

実在者賃金

年齢別に全常用労働者(役付者を含む。)の令和3年7月1か月の所定時間内賃金をみると、男女ともに55~59歳(男性430,289円、女性337,510円)でピークに達する。所定時間内賃金の上昇率について22~24歳を100としてみると、男性はピーク時で194となっている。これに対し、女性はピーク時で155となっており、男性に比べて緩やかな上昇となっている。
また、令和2年の年間給与支払額は、男性が55~59歳、女性は50~54歳がピークとなっている。

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年齢別賃金
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賃金上昇の傾向

所定労働時間

1日の所定労働時間の平均は、7時間45分となった。分布をみると、「8時間」が55.9%を占め、次いで「7時間超7時間30分」が23.0%となっている。産業別にみると、「生活関連サービス業,娯楽業」が7時間33分で最も短くなっている。一方、最も長いのは、「運輸業,郵便業」で8時間00分であり、次いで「医療,福祉」の7時間56分となっている。

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1日の所定労働時間

テレワーク制度

テレワーク制度の導入状況についてみると、「制度あり」が44.2%、「制度なし」が54.8%であった。導入した制度の内容については、「労働時間制度は変更しない」が74.0%と最も多く、次いで「みなし労働時間制(事業場外)の導入」が16.7%となっている。

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テレワーク制度の整備状況