社会保険労務士川口正倫のブログ

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高年齢者雇用継続給付金の計算式の意味

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高年齢者雇用継続給付金の計算式の意味

低下率をθ、支給率をαとし、次のように定義します。

   θ=\frac{賃金額}{60歳到達時の賃金月額}        (1)

  支給額=賃金額×α       (2)


支給率αが低下率θに反比例し、低下率θ=0.75で支給率α=0となるような条件で1次方程式と立てると、Kを比例定数として、

   α=K(\frac{0.75}{θ}-1)         (3)

となります。
この式(3)に、低下率θ=0.61で支給率α=0.15という条件を追加して、比例定数Kを求めると、

  K=\frac{0.15×0.61}{0.75-0.61}=\frac{0.15×0.61}{0.14}

 小数点以下が整数となるように、分母と分子に2000を乗じると、

  K=\frac{30×61}{280}=\frac{0.15×0.61}{0.14}=\frac{183}{280}      (4)

式(4)を式(3)に代入すると、

    α=\frac{137.25-183×θ}{280×θ}       (5)

となり、これが低下率と支給率の関係となります。

厳密に計算式を記載すると、次のようにまとまります。

  α=0            (θが75%以上)

  α=\frac{137.25-183×θ}{280×θ}  (θが61%以上75%未満)

  α=0.15          (θが61%未満)